ソフトボール初心者が基本動作を身につけるための練習法とコツを解説しています。
あなたは、フトボールをこれから始めてみようと思っていませんか?
誰でも楽しむことができるソフトボールですが実際にやってみると、なかなか難しいものがありますよね。
まず初心者が本格的に取り組むなら基本動作からしっかりと練習し習得していく必要があります。
ソフトボールは、2つのチームが攻撃と守備に分かれ、規定回数内(正式試合では7回)で攻守交替しながら得点を競い合います。
投手が速いボールを投げることが認められているファストピッチゲームと、適度に遅いボールを投げるように定められているスローピッチゲームの2種類があり、ルールも少し異なります。
といったルールもちろんのこと、どんなスポーツでも基礎練習はとても大切になります。こういった練習することの意味やポイントを考えながら取り組むことで何倍にも、成果が上がっていきますからね。。。
今回はどのチームでも取り入れている簡単な準備運動(ウォーミングアップ)から本格的なバッティング練習まで、試合にも直接通じるような動きの練習メニューを紹介しながら、基本動作やコツなどをまとめてみました。
これから始める初心者さんや、今現在の練習内容をより良いものにするために、参考にしてみてください。
練習前の準備運動(ウォーミングアップ)編
緊張の面持ちで初めてチームに参加したときに、まず最初にやるメニューといったらウォーミングアップですよね。
あらかじめ個人でやる場合は、自分なりのルーティンを考えておくといいですね。
チーム練習のウォーミングアップは、それぞれチームによって特色があります。最初は勝手がわかりませんから、周りをよく見て合わせましょう。
ウォーミングアップは、本格的な技術練習よりもとても重要になりますから、初心者でも初日から集中して手を抜かずに取り組みましょう。
体をしっかりと動かし温めることで、実践練習にすぐに移行できますし、怪我防止の意味合いもありますから手を抜かずにやることが大切です。
また、体力をつける役割もありますから初心者には1番ハードなメニューだと感じるかも知れません。
スポーツには必ずついて回る基本中の基本なので、練習の前のウォーミングアップから本気で取り組みましょう。
ウォーミングアップの流れ
ウォーミングアップの流れとしては、まずは始めにジョギングを行います。
ジョギングの前に軽くウォーキングから始めてもゆっくり体が温まっていくのでおすすめ。ジョギングも始めはゆっくりのペースで始めましょう。
その後はストレッチを行います。
怪我をしないためにもしっかりと関節の動きや筋肉を伸ばしたり、柔軟体操もペアを組んで行ったりしてください。体全体を捻りながらほぐしていきます。
ストレッチで体がさらに温まったところで、いよいよ走り込みになります。
ここからは、最初からスタートダッシュを意識して走り込みましょう。各チームで特徴がありますから慣れるまでは、結構キツかったりします。
ここまでで、かなり体力を使います。初心者さんにはちょっとキツイ時間帯かも知れませんね。
この次からは、各チームごとにそれぞれ用意されたアップメニューがあるかと思います。
そのアップも一つ一つにしっかりと筋肉を伸ばしたり、プレーに関係するような動きだったりと意味を理解しながら行うようにしましょう。
最初は、大変ですが慣れてくると、何事もなかったように消化できるようになると思います。ガンバッ!
守りの強化の重要性-守備編
初心者はまずボールに慣れろ!ですから実際にボールを使い、ソフトボールの基本練習をするのが上達は早いと思います。
まず守備編では、ボールを使ってキャッチボールやノックなどでボールに慣れていきましょう。
対面キャッチボール
ソフトボールにおいてキャッチボールは基本練習の一つで、絶対外せないメニューです。
まずは適度な距離からゆっくりキャッチボールをしてみましょう。
初心者はボールを捕るのがちょっと怖いかもしれませんね。はじめはゆっくり行うことで、グローブの使い方や投げる感じを覚えるように、体全体に意識をおきながら慎重にやってみましょう。
ゆっくり投げる感じを体に覚え込ませたら、素早くキャッチボールをしてもできるようになります。
実際の試合中でもこの基本が身に付いていれば難なくこなせる様になりますから、経験者でもキャッチボールは手を抜かずに、最初は肩慣らしの意味も込めて、ゆっくり初心に戻りながら徐々に仕上げていきましょう。
慣れてきたら少し離れて遠投をやってみたに、近距離から素早く返すキャッチボールなど様々なメニューを行ってみましょう。
ボールをしっかり捕球できるか
しっかりとボールを握っているか
ひじは上がっているか
無駄な力は入っていないか
など、角度や形、体重移動なども注意しながら行ってみましょう。
ポジション毎のボール回し
4人が各ベースについて、時計回りや半時計回りでキャッチボールをする練習方法です。いわゆる塁間のボール回しです。シートノックをする前にやる場合が多いですね。
キャッチボールと違い、ボールを受け取った方向と投げる方向が違うこと、フットワークを使い素早く送球することがこの練習の特徴です。
ポイントは素早く投げるためにフットワークを重視することです。肩の高さが上下しないようにするとフットワークのトレーニングになります。
コツとしては頭の高さを越えるボールを投げないことですが、スピード感が重要な練習なので距離がまだ届かない方はバウンドしてもいいので速く強いボールを練習から投げることが大切です。
ノック
打者が打ったボールを確実にキャッチするために重要なのがノックです。
試合中なら捕球した後にその時の状況をみて、どこに送球したらよいのかも判断しなければなりません。
実際に試合中のような形式ですが、自分自身でも考えながら練習していきましょう。
また、直接自分のポジションに来なかったとしても、試合中はカバーリングなどの動作が必ず必要になります。
ノックの練習ですが、本番のように意識してカバーリングに行ったり、周りとの連携を図ったり、声を積極的に出して、守備力向上に努めましょう。
得点能力を上げるために-打撃編
初心者が一番大変なのが、投げたボールを打つ打撃練習ですね。
スローピッチなら山なりの投球なので慣れるだけかと思いますが、ファーストピッチの場合は、実際にバッターボックスに立つと近く感じたり意外にボールも速く感じます。
では次に、バットを使用した打撃編に移ります。
実は、誰でも簡単にボールを思い通り打てるわけではありません。初心者の場合は、フォームも大切ですし、まずは素振りから始めてみましょう。
ただがむしゃらに振りまわしても当りませんから、あせらずゆっくりのスピードから慣れる感覚ではじめて行きましょう。
素振り
本当にボールを打つ前に大切な素振りは体の動かし方や使い方を学ぶ大切なトレーニングです。1人でもできるため、自主練として行っている方も多いです。
ポイントは上半身だけでバットを振るのではなく、下半身の力も使って振るようにしましょう。体の回転を利用して、下半身の力も加えることでさらに大きな力を出すことができます。
また、リラックスして行うこともポイントです。
構え、ステップ、スイング始動、インパクト、フォロースルー、の一通りの動きを体に力を入れすぎず、リラックスさせて行うようにしましょう。
トスバッティング
トスバッティングとは、一対一で相手が軽く投げたボールをワンバウンドで打ち返す練習で、正面だけでなく狙ったところに意図的にボールを打ち返すために大切なトレーニングです。
しっかりとボールとバットをミートさせることが重要で、どんなボールでもしっかりと芯を捕らえられるように集中しながら行いましょう。
意識することは、バットで思い描いたところに打ち返せるようにまずは頭の中でイメージすること。そして、的確にボールを捉えることです。
意識して練習することでコントロールする力が身に付きます。
ティーバッティング
ティーバッティングとは、棒に置かれたボールや吊るされたボール、または斜めから軽く投げられたボールを打つ練習をティーバッティングと呼びます。
軽く投げられたボールを打つ練習が全体練習ではスタンダードですよね。
自主練習として、置かれたものや吊るされたものを打つ練習も基本練習としてはしっかり意味を持ちます。
ティーバッティングの目的は、自分のフォームやボールを打つポイントをしっかりと捉えられるようにすることです。
初心者は正しいフォームを体に記憶させるためにも効果的です。
斜めからトスされる場合は、自分の苦手なコースも得意なコースも練習することができます。苦手なコースを克服するには、まずはここから始めるのが良いと思います。
フリーバッティング
フリーバッティングですから、文字通りフリーに打つバッティング練習です。シンプルに自分のバッティングの技術の向上や調整等を目的として行われます。
そのため、ピッチングマシンを使ったり、実際のピッチャーが投げる場合でも、バッターに打たせる目的で投げます。プロならば専用のバッティングピッチャーがいたりもしますよね。バッターの方も、ボールの種類やコースを指定したりすることもあります。
また、フリーバッティングは守備陣はフリー、つまり守備に付いていません。球拾い程度です。投げる距離もマチマチで、バッティングゲージが用意されたり、通常打者はゲージに入り、ピッチャーの前に防御ネットが置かれたりもします。
バッティング投手が投げたボールを打ち返す練習で最も一般的なバッティング練習になります。
自分なりに課題をもって取り組めますし、苦手なコースや球種を集中して練習することもできます。
シートバッティング
シートとは守備陣が守備に付いていること。守備陣がしかるべきポジションに付いた上で実戦形式で行うノックがシートノックです。
守備練習やピッチャーの練習もかねていたりします。
ランナーを置いたり、打順を決めて一打席ごと試合のように交代したり、始めるカウントを決めたりしてかなり実戦に近いような形でやることもあれば時間や球数で区切って淡々と行う場合もあります。
各守備位置に選手を置いた、より実戦に近い状態で行う打撃練習のこと。投手も実戦を想定した投球練習を兼ねてマウンドに立つため、フリー打撃とは違い緊張感のある打撃練習になります。
実際にピッチャーが投げたボールを打ち、守備側も試合を想定した本格的に守る練習にもなります。
送球まで行うので、守備の基本も大切になります。打撃の練習というよりは、守備の練習の方が本格的に行われるトレーニングかもしれませんね。
実際に、自分が打撃する場合も本番のように、基本のフォームやボールの見極め、振り方などしっかりと意識しながらプレーしましょう。
また、自分が打った打球をどう処理するか、頭でイメージしながら打線の練習としても活用してみるとさらに実践的な練習をすることができます。
チーム力をアップさせる-走塁編
走塁とは、打者走者が1塁、2塁、3塁とベースを走り抜けることですね。
この走塁は、チーム力を上げるためには、かなり重要になります。よく鍛えられたチームは、各選手の走塁がしっかりしています。
次は走塁編です。打者は、ピッチャーが投げたボールを打った瞬間から走者に変わります。
打球の状況により、1塁、2塁、3塁とベールランニングを行います。この走り方でかなり得点率があがってきます。
強豪チームになればなるほど、次の塁を常に狙うように厳しく指導されます。
ソフトボール初心者や今まで興味があまりなかった方は、よくわからないかと思いますが、しっかりと練習をする必要のあるメニューの1つです。
盗塁
盗塁とは. ピッチャーがバッターに対して球を投げる動作に入ってから、 塁にいるランナーが次の塁へと進むことを盗塁と言います。
塁に出たランナーは、ピッチャーがボールを離した瞬間に、次の塁へと進むことができます。
ソフトボールの盗塁は野球ではできるリードが禁止され、今いる塁から離れてはいけないというルールがあります。
コツは、ピッチャーとのタイミングを合わせることとキャッチャーの体勢をよく観察することです。
足の速さに自信がなくても、コツを押さえることで成功させることもできるので、本格的な試合形式の練習で練習してみましょう。
ポイントは、ピッチャーの動きと自分をシンクロさせること。そして、キャッチャーの腰の動きで警戒されていないか、判断することです。
キャッチャーはすぐ送球できるようにしているときは腰を浮かしているので、腰を落としているタイミングを狙いましょう。
ランナーコーチの役割
一塁側と三塁側にいるランナーコーチはランナーを誘導し、アウトカウントを伝える重要な役割を担っています。
打球の確認ができないランナーのために、ボールの行方や送球など全てを的確に判断して、練習をしておかなければ、本当の試合の時に的確に伝えることができません。
また、その時の天気や風の強さによってもボールの飛距離や扱いやすさが変わってきてしまうことも、慣れ始めたら考慮しながら、練習のうちから工夫してみましょう。
より、的確に読み取ることができます。ランナーとして走っているわけではありませんが、得点に繋げるためにもとても重要な役割です。
基本中の基本キャッチボールを再認識しよう!
やはりソフトボールでも野球でも、一番大事なのがキャッチボールです。一番やさしそうで難しいのがキャッチボールとも言えますからね。
ソフトボールを始めたばかりの選手がまず最初にやる練習がキャッチボールではないでしょうか?
キャッチボールは、スローイングや捕球を身に付けるとても大切な練習です。
しかし、何も考えず、ただボールを投げて、捕っているだけでは、正しい動きはなかなか身に付きません。
なぜなら、投げる動作は日常の中でほとんど使わないのです。
「大人になったら勝手にボールを投げられるようになった。」とはいかないのです。
スローイングは、実際にボールを投げる動作をしながら身に付けるしかありません。
投げるときは、身体は相手に向かって正対せず、グラブを持つ手の方の肩が相手を向くようになります。
耳と同じくらいまでヒジがあがるようにするといいですね。
次に、遠投で遠くまで投げられる能力と球速は比例するとも比例しないともいわれています。
ではなぜ、遠投をするのか?
それは、体を大きく使ってボールの重さを感じながら投げる練習を行うためです。
しかし、投げる方向を間違えるとデメリットが大きくなります。
その方向とは斜め上に投げることです。
遠くに投げようと思ったら斜め上の角度に投げた方が飛びますが、実際の試合でその角度で投げることはありません。いわゆる練習のための練習になってしまいます。
ですから、できるだけライナーで、地上2メートルほどの高さの軌道で投げるようにしましょう。この低い軌道で投げられる距離を伸ばしていくことが肩を強くするために必要な要素になります。
一つ一つの練習には必ず取り組む意味があります。
そのことを考えて取り組むことで、今以上にレベルアップした技術が身に付いていくと思います。
基本動作を身につける練習法とコツ-まとめ
今回はどのチームでも取り入れている簡単な準備運動(ウォーミングアップ)から本格的なバッティング練習まで、試合にも直接通じるような動きの練習メニューを紹介しながら、基本動作やコツなどをまとめてみました。
ソフトボールが上手くなるには、他の誰よりたくさん練習する必要があります。才能やセンスも大切ですが、日々やるべきことをコツコツ続けることで上達していきます。
人は成長するために、3つの「3という壁」を超える必要があるといわれています。
それが「3日」「3週間」「3ヶ月」です。
「3日」やり続けると、変化の起こった状態を受け入れられるようになります。
「3週間」やり続けると、それは習慣化されるようになります。そして「3ヶ月」やり続けると、変化が生まれるようになります。
短期間で効果を求めるのではなく、ゆっくりでも「自分は成長している」と感じることが、練習を続けていくためには重要です。
そして3ヶ月間がんばって習慣化することで、あなたのソフトボール生活にも変化が現れてきます。
ソフトボールに限らず、どんなスポーツでも基本がとても大切です。
しっかりと準備運動(ウォーミングアップ)から集中して取り組むことでケガ防止にもなりますし、やる意味を理解し感じながら行うことで、身につき方も大きく変わってきます。